昨年到着してましたが、フェアの対象作品の「きみのハートに刻印を」「楢崎先生ちと京橋君ち」を読み終えたので、二見書房&プランタン出版合同企画椹野道流デビュー15周年記念眼鏡フェアの小冊子の感想をあげます。

左が『金の眼鏡』、右が『銀の眼鏡』
◆ 金の眼鏡 ◆『金の眼鏡』は二見書房シャレード文庫からの全サ小冊子です。K医科大学の大学祭のお話です。
まんじと芹沢が、特別参加で『せりざわまんぷくカレー』というカレーショップを出店することになりました。
まんじの店が気になりながらも、大学祭の特別講習会に追われる楢崎は覗きにいく暇がなく苛々していました。
ようやく、篤臣と一緒に店に足を運ぶことができたものの、まんじに見つけられたくない楢崎は直前逃走。
その後、呼び込みをしていた学生の大野木の展示会に茨木&京橋の二人と一緒に見学することになります。
実は、大野木と九条の初めての出会いはこの大学祭でした。銀の眼鏡の2話目の話とリンクしています。
◆ 銀の眼鏡 ◆『銀の眼鏡』はプランタン出版プラチナ文庫からの全サ小冊子です。『金の眼鏡』の大学祭の話の続きです。
『せりざわまんぷくカレー』にカレーを食べにきた梅枝と草太。しかし、その長蛇の行列にびっくりします。
そこには、偶然同僚の茨木と、その恋人・京橋の二人も食べにきていて・・・。
楢崎先生と「メス花」の篤臣もチラリと登場してます。『金の眼鏡』で楢崎が逃亡する場面と繋がってます。
もう一話は、それから数年先の大野木と九条のお話。二人が知り合う数年前の大学祭。展示会の呼び込みをしていた大野木に花束をくれた男が芹沢だったことを、大野木は思い出します。実はそれが二人の初めての出会いだったんです。ここで『金の眼鏡』の話と繋がります。こうやって『金』と『銀』が微妙にリンクしてるんですね。
レーベルの壁を越えてキャラ総出演。レーターの草間さん、黒沢さん、鳴海さんの1P漫画やイラストの寄稿もあり、小冊子自体はそれぞれ40ページ弱と薄いのですが、内容はなかなか充実してました。
『金の眼鏡』と『銀の眼鏡』どちらから先に読んでも問題ないです。片方だけでも読めるようにはなってます。
小冊子に登場するのは、K医科大学付属病院とカリノ製薬を中心に広がるホモ・ワールドの住人たちです(笑)
では、ここで作品を整理しておきます。冊数は現時点で発行されている数です。まだ増える可能性あり。
◆ K医科大学付属病院とカリノ製薬を舞台にした作品群 ◆「右手にメス、左手に花束」シリーズ(メス花シリーズ) 9冊
江南耕介 : 攻、K医科大付属病院外科医
永福篤臣 : 受、法医学者、K医科大学法医学教室
「楢崎先生とまんじ君」シリーズ(マンチーシリーズ) 2冊+コラボ1冊
間坂万次郎 : 攻、大衆食堂『まんぷく亭』店員
楢崎千里 : 受、K医科大付属病院内科医
「茨木さんと京橋君」シリーズ(イバキョーシリーズ) 2冊
茨木畔 : 攻、カリノ製薬サプリメント部門研究員
京橋珪一郎 : 受、K医科大付属病院耳鼻咽喉科医
「お医者さんとガーベラ」シリーズ(医者と花屋シリーズ) 3冊
九条夕焼 : 攻、「フラワーショップ九条」店長
大野木甫 : 受、K医大付属病院整形外科医
「きみのハートに効くサプリ」シリーズ(サプリシリーズ) 2冊
芹沢匠 : 攻、カレー専門店「カレーのせりざわ」経営者
加島透 : 受、カリノ製薬サプリメント部門研究員
梅枝敏之 : 攻、カリノ製薬サプリメント部門研究員
福島草太 : 受、カリノ製薬『打錠室』技術者
残念ながら、職務多忙のため(笑)、今回の小冊子には、江南と加島は登場しません。名前だけの出演です。
しかし・・・こうやって整理すると、K医科大学付属病院のお医者さん、”受”ばっかりですね・・・(笑)
「メス花」「マンチー」「イバキョー」「サプリ」「医者と花屋」と、プランタン・シャレード両レーベルのキャラがこれだけ出揃うのは企画ものならではかと思います。実はまだ「メス花」だけ未読(現在収集中)なのですが、そちらも読むのがますます楽しみになりました。とても楽しい企画でした。満足です♪