徳間書店から、英田サキさんの全サ小冊子が14日到着しました。
内容は、「ダブル・バインド」と「DEADLOCK」の番外編2本立。
コミックスサイズ、64ページ。3分の2は、「ダブル・バインド」の番外編でした。

★★★★☆
存在理由 : 「ダブル・バインド」番外編新藤と葉鳥の出会い編。葉鳥が18歳のときです。
ヤクザのイロで、しかもヤク中だった葉鳥は、新藤の気まぐれから拾われ、更生施設に入れられました。
ヤクを身体から抜いた葉鳥は、新藤に舎弟志願をしますが、また新藤の気まぐれで、愛人候補に。
とはいえ、新藤には婚約者がいました。しかも自分を全く抱こうとはしません。
新藤の役にたちたい・・・その気持ちは日に日に募っていくのでした。
ある日、葉鳥は、新藤から、最初の仕事を命じられます。そして、その仕事を完璧にやってのけた葉鳥。
半年後、葉鳥は新藤の愛人になります。しかし、この話の翌年、新藤は結婚しています。
たまたま、新藤の妻が若死にしなければ・・・今も、葉鳥は二号さん状態だったわけですね。
そう考えると、現在の葉鳥の卑屈さが筋金入りなのもわかるような気がしますね。
結婚相手は、他の暴力団組長の娘。いわば、組同士の政略結婚。
父親の願いで、瀬名と別れた新藤は、今度は、結婚も、父親の命令でしたわけですね。
ヤクザ稼業も、それほど好きでやってる雰囲気じゃないし。新藤って、自分の意志とか希望とかないのかな。
親離れできない、苦労知らずのお坊っちゃんってことなんだろうなあ。本人も自覚あるみたいだけど。
だから、反対に、泥水をすすっていきてきた葉鳥ようなタイプに惹かれたのかしら。
Baby,please stop crying : 「DEADLOCK」番外編ユウトとディックが暮らすアパートメントの隣に住むエレンが、生まれたばかりの赤ちゃんを残して事故で入院。
ちょうど、彼女の夫が出張中だったため、ユウトとディックが赤ちゃんの世話をすることになりました。
でも、子育てしたことのないユウトには、どう扱ったらいいのか、全くわからずオロオロするばかり。
そんなとき、救世主が現れます! たまたま遊びにきたロブでした。
さすが、ロブは博学でした。子供もいないのに、やたら子育てに詳しいのです!
ディックは、ユウトにちょっぴり罪悪感を感じています。元々、ユウトはノンケだったからです。
本来なら、自分の子供をもてたユウトから、その機会を奪ってしまったことを申し訳なく思うディック。
でも、ユウトにとっては、ディックと共に生きることが、何にも勝る幸せなんですね。
結婚式を控えたロブとヨシュア。お隣さんのエレンもうらやむほどの仲の良いユウトとディック。
微笑ましいほどラブラブの、2組のゲイカップルの1日でした♪(笑)
新藤×葉鳥カップルにはま~ったく興味がないもんで、満足度は★4となりました(笑)
でも、このカップルが好きな読者なら、たまらない小冊子だったのではないでしょうか。